大ホールイベント
【レポート】ももちロビー企画③「10代の演劇ワークショップ」
◎日時:2025年7月17日(木)
19:00~21:00
◎ファシリテーター:
・青野大輔
(非・売れ線系ビーナス、
万能グローブ
ガラパゴスダイナモス)
・古賀今日子
(yum yum cheese! 、noraの会)
◎主催:福岡県立ももち文化センター
noraの会

ももち文化センターでは、地域の方々に気軽に当施設へ足を運んでもらい、文化芸術体験を楽しんでもらうことを目的に、大ホールロビーを会場とした様々なプログラムを企画しています。
2025年度3回目を迎えたももちロビー企画。
今回は、ファシリテーターに青野大輔さん、古賀今日子さんのお二方を迎え、 『~ももちによりみち×演劇にあつまる~ 10代の演劇ワークショップ』を開催しました。夕方から夜にかけてのロビーを舞台に、普段見落としてしまいがちなものに思いを馳せながら、生まれてくる物語と向き合う機会となりました。
当日18時過ぎ。蒸し暑さが残る夕暮れ時のももち文化センターに、事前に申込みいただいていた方々が集まり始めます。小学生から大学生まで幅広い年齢層の参加者にご来場いただき、開始時間には全員がロビーに集まりました。

「いきなり顔を合わせて緊張するよね!みんなの名前を言ってみよう!」
青野さんと古賀さんのあいさつを皮切りに、円形に座った参加者が順番に自分のワークショップネームを発表、それにしたがって全員で復唱していきました。その後、ペアを交代しながら全身を使ったあっちむいてほいゲーム、ロビーの照明を消し、目を閉じてそれぞれが彷徨うゾンビゲーム。全体に漂っていた緊張感がワクワクした空気へとほぐれていくのと同時に、視覚、聴覚、触覚といった身体的な感覚が徐々に研ぎ澄まされていきます。



今度は、ロビーの空間にあるものを見つけ、身体全体を使ってなり切る「そいれんぼ」。チラシのラック、客席入口の扉、ソファーの側面などなど。参加者のユニークな身体造形に笑いが起きたり、感心したり、真似してみたり。普段気にも留めないモノに向ける着眼点と身体の豊かさを全体で共有することができました。



最後は4~5人のグループに分かれ、渡されたお題をもとに、ロビーのモノを見つけ、なり切ります。そして、なり切ったものが主人公となる物語のワンシーンを順番に発表していきます。自販機のコーヒーと心温まる友情、ロビーの椅子たちの苦労、非常口で飛び出してばかりの人の物語など。各グループの演劇にスタッフも含め皆さんが夢中で見入っていました!


夜のロビーが舞台となる、いつもと違う空間で、10代の演劇表現の可能性をたくさん見つけることができました。中には演劇をはじめたばかりだという参加者も。とても有意義な時間だったと振り返ってくれました。一人ずつ感想を言い合い解散となりました。

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ももち文化センターでは、今後もロビーを活用した様々なプログラムを実施していきます。
今後の情報にも乞うご期待ください!
(文:ももち文化センター 龍口)